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伝説または逸話

445 :好爺:02/12/01 00:55
文化七年(1810年)7月20日の夜、浅草南馬道竹門の近くで青年が不意に空から降ってきた。
男の姿は、足に足袋だけははいていたものの、着物は着ていないし、下帯もつけぬ
真っ裸である。彼は強烈な衝撃をうけたらしく、ぼんやりと佇んでいた。
この異変を目撃した近所の若者は町役人に彼を届けた。医者にみせ介抱して、役人は彼に
事情を聞いた。男は「わたしは京都油小路二条上ル、安井御門跡の家来、伊藤内膳の倅で
安次郎というものだ。ところでここは何というところだ。」
町役人が「江戸の浅草というところだ」と答えると男は驚きしきりに涙を流した。
経緯を詳しく聞くと「今月の18日の朝四つ時(午前10時)頃私は友人の嘉右衛門と
言う者と、家僕の庄兵衛をつれて、愛宕山へ参拝した。ところがものすごく暑い日
だったのでやむなく衣を脱ぎ、涼んでいた。すると一人の老僧がそばにやってきて、
私に『面白いものを見せてやろう。ついてきなさい』といった。興味があったから
老僧についていった。その後のことは全く覚えていない」
手がかりは男の足袋しかないので調べると確かに京都の足袋であった。
ただ、京都から飛んできたとは信じがたかったが草履や履物を履いていたわけでは
ないのに足袋には少しの泥もついてはいないことが不思議だった。

446 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/02 01:24
好爺さん、何時も楽しくは意見させて頂いてます。学生時代、古典は結構読んだ
つもりだったのですが、まだまだ面白いお話がこんなにあったのですね。
また読んでみようかなぁ・・・なんて思ってます。どうもありがとうございました、

447 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/12/02 02:19
>>445
なんだかメチャメチャ不思議な話ですな。
その男やその僧侶はは何者なのか、何を意味する話なのか…
後日談とか無いんですか?

448 :好爺:02/12/02 03:12
>>447
後日談としては奉行所につれて事の次第を届け出て、結局どうしようもなく
浅草溜(病気になった犯罪者や15歳以下の犯罪者を入れた獄舎)にお預けとなった。
その後の消息は不明との事です。
滝沢馬琴がまとめた『兎園小説』に実際にあった話として記録されている者です。

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